たいとる : 『昔々ある所に、性格の複雑に屈折したダークナイトと、やることがちょっと大博打なグリーンランタンがおりまして』
ながさ :短い×92,93
どんなおはなし :GL/蝙蝠小ネタ集。



++++++++++++++++++++++++++++++++++++++







92.四月朔日のことでした。
【GLとGAがだべってる四月馬鹿】



ウォッチタワーにどれほどの最先端技術が使われていようと、
コルクボードの有用性に変わりはない。

「おい、なんだこのいっぱいの『ゴリラシティに嫁と遊びに行ってきました』写真」
「写真の日付見ろ」
「ああ、エイプリルフール……もう四月か。 じゃ、こっちの」

と、ハルはボードの端の方にあるメモを指差して、

「『次の金曜日はゴルフです。 B 』も」
「エイプリルフールだと思うか?」
「だってBa……いや、これ本気だな」
「JSAのじーさん達と約束してるらしい」
「あー、つまり」
「こっちの用件で金曜日に呼び出したら殺す、って意味だな」





+++++++++

たまに見かける、蝙蝠のメモの署名がBなのがなんか好き。







93.今年の桜は早い



ジャスティスリーグが話し合うことといえば、地球の安全保障はもちろんだが。
茶でも飲みながらのほほんと、本日の茶菓子は道明寺桜餅。

そういえば桜が咲くねえ。
のんびり見たいねえ。
日本ならどこでも咲くものなの?
でも、いつまでもというわけでないから。

と、話してる間にスピードスターの姿が消えたかと思うとまた現れ、
両手いっぱいの桜、さくら、さくらの花びら。

人が大勢いたよ。
お花見だね。

そんな会話を聞き流しながらモニターを眺めていたダークナイトは、
突然その視界に白いものが舞い落ちてきて、視線を上げた。
見ると、桜吹雪の犯人はにっこり笑って、

ね。
ね?
お花見行こうよ。
私は今、
ちょっとだけ。
バリー。
お願い?

バットマンは疲れたように眉間をおさえ、
それから立ち上がると、フラッシュの耳元についている
ほんのり色づいた花弁を取ってやった。

「私はすぐに帰るからな」







* * *



「……おまえら、俺がいない時ばっかりそういう楽しそうなコトしてない?」
「ばかり、ではない」
「俺も花見したいなァ」

素顔のダークナイトは、自分の上に乗っている男の、本気かどうかわからないような顔を眺め、
暫く考えると、

「京都の別邸から、今年こそ桜が散る前に顔を出すよう言われている。
 庭に植えてあるものだが、来るか」

その言葉に、ハルは少々大袈裟に目を丸くすると、
やはり暫く考えて、

「……エイプリルフールかと思った」






++++++++++++++

基本的に優しくされるのに慣れてない。
でもたぶん舞妓さんもつけてくださいと頼む。








←91 もどる→