ある日、うららか。 ひだまり青空。
幸福な昼餐をどうぞ。
焼きたてのパンを切って、子牛のローストをはさんで。
チーズとワインもお好きなのを召し上がれ。

シュラは、右と、左と、視線を動かし (いっそ戦場に臨む緊張感)
彼が食べ始めるのを待っているらしい、旧友二人に向かって言った。

「おまえら、また何か企んでいるだろ」

腕組みした その長い指が、ひくりと神経質そうに動いたので。
アフロディーテは、傍らにそっと目配せ。
デスマスクは僅かに顎を引いてみせ、大儀そうに答えた。

「愛に慣れない男だ、おまえは」


ある日、うららか。 とびきりの笑顔二つ。
愛しい人の、今日という ひだまりに。



















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1月12日=山羊誕

誕生日プレゼントは美味い肉ですが、
たまに優しくされると、はめられてるか、夢オチかと疑ってしまう人のようです。




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