パラレル小ネタ。 蟹と翼竜。 なんでかヨーロッパ南部を二人旅中

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「これさー、やっぱりもう廃線になってんじゃねーの? 過疎とかでさァ。
見ろよ、これ。 10年じゃきかねーよ」

木の幹に据え付けられたボロボロのプレートを見上げて言う。
木漏れ日ゆれる きらきら

「待っててもさー、きっと来ねェよ」

白い道 気ままに伸びて
どこまでも青空

ホントは、バスが有るか無いかはどうでもいいんだ。
ただ、「バスがある」と提案されたそのことに、何か言ってやりたくて仕方ない。

「ねー、聞いてます??」

青、あお、あお、緑
麦の穂ゆれる、緑、緑、緑
どこまで続くの麦畑 続く 続く、

そこに、えらそーに、突っ立てる。
言えば別に偉そうじゃないって答えるんだろうけどね。 (えらそーじゃなくて偉いんですね)
あの背中、見てるとウズウズ、たまらなくなる。
蹴倒したくなる衝動。 成分内訳は、反動反体制反骨精神。
そんな気持ち、あなたが初めてだったんです。

だから、あーあ。
せっかくの日陰、座り込んでた木の根っこ。
立ち上がって、ケツをぽんと叩いた。

「なんでそんなに日向が好きなの英国人。 根が暗いから?」

見なさい、陽炎ゆらゆら この道を。
さっきから誰も通らないのは何故だろう。

そしたら、こっち振り向いた顔。
「また面倒なこと言い始めた」ってはっきり書いてある顔。
それが、はは。

すごく楽しいじゃないか?










Q.何をしているのでしょう。
A.かけおちです。















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とりあえず、英国の人達に謝ったほうが良いと思いますが。
翼竜が英国の人なのかは分かりません。



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