第五回(その2) * 土屋 *


麓沙亜鵺特攻隊長さん。
麓沙亜鵺というチームは緋咲さんの私物のように思えるときがあります。
麓沙亜鵺の全ては緋咲さんの意向しだい。
なのに、麓沙亜鵺の頭は基本的にふらっとした人です。
勝手に横浜とか湘南とか行っちゃいます。
あげく他のとこと揉めたり、たまに腹に穴あけたりして帰ってきます。
そんな人が一番上なのに、どうして麓沙亜鵺が機能するのか!
それは、日常的には土屋が皆をまとめてるからじゃないでしょうか。
おお! なんだか土屋にありがたみを感じてしまう!
なぜ土屋か、それは相賀には無理だから。
一言でいえば『中間管理職』ですね。
しかしそれを特に気苦労と思ってなさそうなので、性格的に合ってるんじゃないでしょうか。

意外と骨っぽい性格だそうです(小説3巻)
たとえば13巻で、MPに後ろから殴られそうになったアっちゃんを庇ったり! ありがとーありがとーッ
でも相賀のツレなんで、やっぱりやんちゃなんだと思います。
12巻とか13巻はおかげで無駄にかっこいいです。
横須賀に来たアっちゃんを前にして、最初はただの兄ちゃんぶって見せるとか。
わざとアっちゃんに一発殴られてみるとか。
真里にボコボコにされた相賀を見下ろしての素晴らしく端的な感想とか。
無駄に余裕! 無駄にかっこいい!

なぜ無駄か? それは土屋だから!

じゃなくって、相手が悪いんですけど。
そういう風に余裕かまして小細工もできる人は、好きですよ。
しかし緋咲さんが腹に穴をあけたまま病院を抜け出そうとしたときの、狼狽。
面白いくらいの余裕のなさには、限定ヘタレ攻の称号を捧げたいと思います!
普段は普通なのに、むしろ余裕の人なのに、
緋咲さんのことになるとそんなもんは軽く吹き飛ぶ、つーかおバカになる。
でもそこを何とか踏みとどまっていつもの態度を守ろうとして、ちっとも成功してないとか言われたら……

バンザーイ! バンザーイ!

お母さん、今日はお腹いっぱいなんでごはんはいりませんよ。


で、このサイトでは、土屋×緋咲(ヘタレ攻め×飼い主)なんですが。
この二人、距離があるようでないようであるんだと思います。
14巻、平蔵が緋咲さんのことを「薫ちゃん」と呼んだとき、タメ年の自分らがサン付けなのにと驚いてましたが、
君たちも「薫ちゃん」と呼びたいのか? とツッコミたくなりますね。

まあ、口が裂けてもそう呼ばせてくれないから。

安心して☆ って感じです。
そんなわけで距離はありそうなんですが、それを意識しているのはきっと土屋だけですね。
緋咲さんは全然気にしない。むしろどうでもいい。
だからお構いなしで意識的、無意識的に土屋を振り回す。
それに対して土屋は、諦めてみたり卑屈になってみたり怒ってみたり、偶にほわわ〜んとなってみたり。
このカプはわりとそんな感じ。
でも、ほんのちょっとでも緋咲さんが土屋のことを頼りにしてるとか言われたら、泣きますね、私が。
実際土屋がいないと困ると思うんですけど……。

裏々の拘束ネタは、鬱屈した人が間違った方向にフラストレーションをぶちまけた結果なんだと思います。
にしても。
自分、土緋って言ってますけどね。
サイトの中ではチューしか書いとらん気がしてきました。あれ? 本当かな。
いつか拘束でちゃんとエロ書きます。たぶんハッピーエンドで。


このサイトでは、土屋はアパートで一人暮しの設定です。
まあそっちのほうが都合いいからなんですが。
一人暮しとかいってますけど、当たり前のように相賀がそこにいます。
緋咲さんも自分の部屋にいるときより、土屋のとこにいることが多そう。
だからきっと、それぞれ用のお椀とか歯ブラシがちゃんとあるんです。
色違いの歯ブラシ選んでる土屋を想像するとなんか楽しいです。
買い物のとき、「あ、これ相賀食えねぇ」とか考えながら選んでくれるとホント楽しいです。

(04/9/29)


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